1日自動車保険
東京海上日動が販売する1日自動車保険「ちょいのり保険」の最新情報を解説

東京海上日動「ちょいのり保険」の保険料や補償プランを紹介

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」は、24時間単位で加入できる自動車保険で、スマートフォンやコンビニで手軽に加入手続きができます。

6つの基本補償に加えてプラン別に選べる特約もあり、ニーズに合わせて加入できるというメリットも。

ここでは、東京海上日動の「ちょいのり保険」を中心に、1日自動車保険の保険料や補償内容、契約プランなどについて詳しく解説していきます。

当記事の監修者:竹国弘城

当記事の監修者:竹国 弘城

  • ラポール・コンサルティング・オフィス代表
  • 1級FP技能士/CFP®

証券会社、生損保総合代理店での勤務を経てファイナンシャルプランナー(FP)として独立。相談者の利益を第一に考え、自分のお金の問題に自分自身で対処できるようになるためのコンサルティング、金融機関・各種メディアでの執筆・監修などを行う。

東京海上日動の「ちょいのり保険」4つの特徴

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」には、4つの大きな特徴があります。

お得に便利に利用できるよう、どのような特徴があるのか確認していきましょう。

東京海上日動「ちょいのり保険」の特徴①:ニーズに合わせてプランを選べる

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」は、「シンプルプラン」「レギュラープラン」「プレミアムプラン」の3つの契約プランがあります。

シンプルプランは、以前は500円で加入できたことから「ワンコイン自動車保険」と呼ばれていましたが、現在は800円に値上げされています。

【ちょいのり保険の保険料と主な補償】

プラン名 シンプルプラン レギュラープラン プレミアムプラン
料金(24時間あたり) 800円 1,800円 2,600円
相手への賠償
自身・搭乗者の補償
ロードアシスト
車両補償 〇(対象事故限定条件、免責15万円) 〇(免責15万円)
弁護士費用特約

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」は、シンプルプラン→レギュラープラン→プレミアムプランの順に補償が手厚くなっていきますので、運転シーンや道路状況などに合わせて最適なプランに加入することをおすすめします(補償内容については次項で詳述)。

東京海上日動「ちょいのり保険」の特徴②:スマホやローソンなどからいつでも申し込める

保険の契約というと、保険会社や保険代理店に出向いて契約しなくてはならないというイメージがありますが、東京海上日動の「ちょいのり保険」はスマートフォンからいつでも、「3ステップ」で加入申し込みをすることができます。

【東京海上日動の「ちょいのり保険」の申し込み方法】

  1. 事前登録(初回のみ必要)
  2. 利用申し込み
  3. 契約成立

事前登録では、初回のみ氏名や生年月日、運転免許証番号などの登録が必要になりますが、次回以降は登録した内容が引き継がれるのでさらに手軽に申し込むことができます。

保険料は毎月の携帯電話料金と合算して精算する方法と、クレジットカードや現金で支払う方法があります。

【保険料の支払い方法】

利用端末 支払い方法
ドコモ、au、ソフトバンク、Y!mobil 「携帯電話料金と合算」または
クレジットカード払い
上記以外のスマートフォン クレジットカード払い

東京海上日動の「ちょいのり保険」は、コンビニ(ローソン・ミニストップ)の店頭端末Loppi(ロッピー)から申し込み、レジで保険料を現金またはクレジットカードで支払うこともできるので、加入手続きをしやすい方法を選ぶと良いでしょう。

東京海上日動「ちょいのり保険」の特徴③:お得な割引制度がある

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」を利用して無事故の場合、自分の車を購入して新規で自動車保険に加入する際に、保険料が最大20%割引される「1日自動車保険無事故割引制度」が適用されます。

「ちょいのり保険」の利用日数(保険責任期間)ごとの割引率は以下の通りです。

【東京海上日動の1日自動車保険無事故割引制度】

ちょいのり保険の利用日数 無事故割引率
6等級(S) 7等級(S)
5~9日 8% 2%
10~19日 15% 4%

※2022 年1月時点の割引率。将来変更になる可能性あり。

※車の用途や車種によっては割引制度が適用されない場合もあり。

東京海上日動「ちょいのり保険」の特徴④:運転者を最大3名まで定額で追加できる

東京海上日動の「ちょいのり保険」は、運転者本人(記名被保険者)のほかに最大3名まで、被保険者を追加加入することができます(臨時被保険者)。

追加料金は3名まで定額で、シンプルプランの場合は400円です。1人当たり400円ではないので、運転者本人の分を800円として追加の運転者3名の合計4名でも1,200円で済みます。

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」の補償内容

東京海上日動の「ちょいのり保険」には、事故を起こした場合などに安心な6つの基本補償と、3つのプラン別補償(選択できる特約)があります。

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」の基本補償

「ちょいのり保険」にはシンプル、レギュラー、プレミアムの3つのプランがありますが、すべてのプランに共通するのが次の6項目です。

【ちょいのり保険の基本補償】

補償項目 補償内容
対人賠償責任保険 借りた車の運転中の事故で、他人をケガまたは死亡させてしまったときの補償
対物賠償責任保険 借りた車の運転中の事故で、車や塀など他人のものを壊してしまったときの補償
対物超過修理費用特約 対物賠償責任保険で補償されない時価額を超えた分の補償
搭乗者傷害特約(一時金払) 借りた車の運転中の事故で、搭乗者がケガや死亡した場合または後遺障害が残った場合の補償
ロードアシスト 事故や故障などで、借りた車が走行できなくなった場合のレッカー費用などに関する補償やサービス
自損事故傷害保険 単独で電柱やガードレールにぶつかってしまったなど、自損事故を起こして自賠責保険から支払いを受けられない場合に受けられる補償

車の運転時に必要な補償はほぼカバーされていることがわかります。

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」の特約

「ちょいのり保険」の3つのプランのうち、レギュラープランとプレミアムプランに付帯できる特約(オプション)があります。

【ちょいのり保険の特約】

特約項目 特約内容 対象となるプラン
借用自動車の
復旧費用補償特約
(対象事故限定条件付)
借りた車を運転中に
車同士の衝突を起こした場合の、
車の修理費や買い換え費用の補償
レギュラープラン
借用自動車の
復旧費用補償特約
借りた車を運転中に
事故を起こした場合の、
修理費または
買い換え費用の補償
プレミアムプラン
弁護士費用特約 借りた車の運転中に
もらい事故などがあった場合、
相手方との交渉に必要な
弁護士費用や法律相談費用の補償
プレミアムプラン

こうした特約にも加入することで、より手厚い補償を付けることができます。

他社の1日自動車保険と比較

1日自動車保険は、東京海上日動のちょいのり保険以外にもいくつか販売されています。ちょいのり保険のプランとどのような違いがあるのか、それぞれの特徴を比較してみましょう。

東京海上日動の「ちょいのり保険」

これまで説明してきた東京海上日動の「ちょいのり保険」の保険料や補償内容、申し込み方法をまとめると次のようになります。

保険料と補償内容 シンプルプラン レギュラープラン プレミアムプラン
保険料 800円 1,800円 2,600円
対人賠償
対物賠償
対物超過修理費特約
搭乗者傷害(一時金払)
自損事故傷害
ロードアシスト
事故現場アシスト
復旧費用補償特約(車両補償) 〇対象事故限定条件付
(免責15万円)
〇(免責15万円)
弁護士費用等補償特約
臨時被保険者に関する特約 400円/1人~3人 900円/1人~3人 1,300円/1人~3人
加入方法 パソコン、スマホ、コンビニ
(ローソン、ミニストップ、ファミマ)

※ファミリーマート(ファミマ)の店頭ではちょいのり保険の申し込みはできません。事前にスマホやパソコンでのネット予約が必要です。

※ミニストップは、ローソンの事前予約サイトから手続きをします。

ちょいのり保険の「プレミアムプラン」なら、弁護士費用を付けられるので、相手に損害賠償を請求するほどの被害事故に遭ったときも対応できるのでより安心です。

三井住友海上の「1DAY保険(ワンデイ保険)」

三井住友海上ではちょいのり保険と同様の「1DAY保険(ワンデイ保険)」を取り扱っています。

保険料と補償内容 エコノミープラン スタンダードプラン プレミアムプラン
保険料 800円 1,000円 2,500円
対人賠償
対物賠償 〇(免責5万円) 〇(免責5万円)
対物賠償超過修理費用特約
車両復旧費用保険(車両保険) 〇(免責15万円)
自損傷害
搭乗者傷害(入通院/一時金)
搭乗者傷害(死亡・後遺障害)
ロードサービス
事故現場アシスト
臨時被保険者に関する特約 1,120円/2人以上 1,400円/2人以上 3,500円/2人以上
加入方法 コンビニ(セブンイレブン)、スマホ

1DAY保険の特徴は、交通事故だけでなく車のトラブルにも対応してもらえるロードサービスがすべてのプランに付いている点です。

損保ジャパンの「乗るピタ!」

損保ジャパンでは、ちょいのり保険と同様の「乗るピタ!」を取り扱っています。「乗るピタ!」は、12時間単位の利用が可能です。

保険料と補償内容 ライトプラン 基本プラン 安心プラン
保険料 12時間/800円 12時間/2,150円 12時間/2,800円
24時間/1,000円 24時間/2,700円 24時間/3,500円
対人賠償
対物賠償
対物全損時修理差額費用特約
人身傷害
人身傷害死亡・後遺障害
搭乗者傷害
自損事故傷害
車両復旧費用(車両保険) 〇(免責15万円) 〇(免責15万円)
ロードアシスタンス
事故時代車費用特約
臨時被保険者に関する特約 12時間/400円 12時間/1,100円 12時間1,400円
24時間/500円 24時間/1,350円 24時間/1,750円
加入方法 パソコン、スマホ、LINE

「事故時代車費用」とは、事故で走行不能になってレンタカーなどの代車を使用した時の費用のことで、乗るピタ!独自の補償です。

あいおいニッセイの「ワンデーサポーター」

あいおいニッセイでは、ちょいのり保険と同様の「ワンデーサポーター」を取り扱っています。

保険料と補償内容 エコノミープラン ベーシックプラン ワイドプラン
保険料 800円 1,000円 2,500円
対人賠償
対物賠償 〇(免責5万円) 〇(免責5万円)
対物超過修理費用
自損事故傷害
搭乗者傷害(死亡・後遺障害)
搭乗者傷害(入通院一時金)
車両復旧費用(車両補償) 〇(免責15万円)
ロードアシスタンス
臨時被保険者に関する特約 320円/1人~4人 400円/1人~4人 1,000円/1人~4人
加入方法 パソコン、スマホ

ワンデーサポーターの「臨時被保険者に関する特約」は、4人まで定額なのでちょいのり保険より割安になります。

東京海上日動の「ちょいのり保険」の注意点

一日自動車保険は、急に運転するときになった時でも利用できる便利な保険ですが、場合によっては加入できなかったり、加入できても必要な補償が受けられないことがあります。特に次のような点には注意が必要です。

所有者の名義や車種によっては加入できない自動車がある

1日自動車保険の対象車は、自家用自動車(普通・小型・軽四輪)に限定されています。また、人から借りた車であることが契約要件なので、①~⑦のいずれかに該当する場合は加入できません。

①自分が所有する自動車
②配偶者が所有する自動車
③家族所有の自動車で補償される運転者の範囲に自分が含まれている場合
④運転者本人が役員となっている法人が所有している自動車
⑤臨時保険者を追加する場合は、臨時被保険者本人、臨時被保険者の配偶者、臨時被保険者が役員となっている法人が所有している車
⑥法人名義のレンタカーやカーシェアリングの自動車
⑦一部の高級乗用車やスポーツカー(ロールスロイス、ホンダのNSX、トヨタのセンチュリー、フェラーリ、ランボルギーニなど)

車両補償は走行中に発生した事故による損害に限定される

一般の自動車保険の車両補償は、駐車中に起きた車の盗難やいたずらによる損害にも適用されますが、1日自動車保険のほとんどは、走行中の事故に限られます。

車両補償を付けるときは事前登録が必要

車両保険なしの基本プラン(シンプルプラン)は契約完了時点から補償が摘要になるので、運転当日に加入することができます。

それに対して車両保険が付くレギュラープランとプレミアムプランは、初めて加入するときは 事前登録が必要なため、運転する日の最低1週間前までにはネット予約をして登録を済ませなければなりません。

東京海上日動の1日自動車保険はこんな方におすすめ

「ちょいのり保険」がおすすめな人

東京海上日動の1日自動車保険「ちょいのり保険」は、さまざまなシーンで役立つ自動車保険ですが、特におすすめなのは次のような機会の多い方です。

親の車を運転する方

日頃親が乗っている車を子供が借りることもあるでしょう。よくあるのが免許を取りたてでまだ自分の車を持っていない場合や、いつもは親元を離れて生活していてたまに実家に帰ってきたときに運転したい場合などです。

親が加入している自動車保険では、補償が適用される運転者の範囲や年齢条件などによって子供が運転中に発生した事故は補償されない場合があります。

「ちょいのり保険」に加入していれば、子供が親の車を借りて運転しているときの事故もしっかりと補償されます。

友達の車を運転する機会の多い方

友達同士でドライブ旅行などをするときは、途中で運転を交代しながら目的地に向かうことが多いものです。

そのようなときに事故を起こした場合、車の所有者(友人)が加入している自動車保険で補償してもらうことも可能ですが、保険金を受け取ってしまうと、次の契約更新の際に等級が下がって保険料が高くなってしまい、友人に金銭的な負担をかけてしまうことになります。

交代で運転することになった場合でも、東京海上日動の「ちょいのり保険」に「臨時被保険者特約」を付けておけば安心です。

弁護士費用特約を付けたい方

東京海上日動「ちょい乗り保険」のプレミアムプランだけですが、「弁護士費用特約」を付けることができます。

借りた車を運転中に衝突・追突されて大きな被害を受けたときなど、相手方との交渉をスムーズに進めるための弁護士費用・法律相談費用が補償されるので高額な費用のことで心配する必要がありません。

他の保険会社の1日自動車保険では対応していないので、補償をより手厚くしたいときはちょいのり保険がおすすめです。

スマホやコンビニで手軽に申し込みたい方

東京海上日動のちょいのり保険は、パソコンやスマホからのネット申し込みのほか、ローソンやミニストップの店頭端末からの申し込みも可能です。

コンビニで契約まで完結するのはシンプルプランに限られますが、コンビニは24時間営業していますから、都合の良いときに手軽に申し込みたいという方に向いています。

他社の1日自動車保険がおすすめな方

車を運転するときは交通事故に対する備えだけでなく、車の故障やトラブルに対する備えも十分にしておきたいもの。特に、次のような方はパンクやガス欠、落輪などで走行不能になるとパニック状態になってしまいがち。

  • 車のメカニックに弱いドライバー
  • 初めての土地・不慣れな場所で運転する方

突発的な故障やトラブルにも落ち着いて対処するためには、「ロードサービス」が充実している自動車保険を選ぶことをおすすめします。

▶事故対応力ではトップクラスと評判の三井住友海上「1DAY保険」

ロードサービスが付帯している1日自動車保険は他にもありますが、中でも手厚いロードサービスを提供しているのが三井住友海上の「1DAY保険」です。

ガス欠時のガソリン補給やパンク時のタイヤ交換、落輪時の引き上げなど、30分程度で終了する応急処置は、「おクルマQQ隊」という1DAY保険専用ダイヤルまたは専用サイトにアクセスすると、GPS機能で現在地を確認して速やかに対応してもらえます。

ただし、過去1年間に同様の応急処置を受けている場合は対象外となるので注意しましょう。

応急処置では修復できない場合は、故障した車を修理工場へレッカー搬送する「運搬費用保険金」が限度額30万円まで支払われます。

修理が終わった車を自宅などへ搬送する場合は「修理後搬送費用保険金」を、引き取る場合は「修理後引取費用保険金」を、合わせて15万円を限度に支払われます。

▶1DAY保険は補償範囲も広い

車の搬送費用だけでなく、運転者や同乗者が目的地または自宅までにかかる交通費「臨時帰宅・移動費用保険金」が1人あたり2万円まで支払われます。

やむなく宿泊することになった場合は、「臨時宿泊費用保険金」が1人当たり1泊15,000円まで支払われます。

このように、ロードサービスの補償対象が広い範囲に及ぶ点が1DAY保険の特長といえます。

24時間365日、専門スタッフが電話で丁寧にサポートする「事故受付センター」が設置されているので、不安な時はいつでも心強い味方になってもらえるでしょう。

まとめ

1日自動車保険は、親の車を運転するときや友達の車を借りて運転するときなどに、24時間単位あるいは12時間単位で加入できるというメリットがあります。

各社の保険には加入者のニーズに合わせて利用できる3段階のプランがあり、さらに特約を付帯することで一般の自動車保険と変わらない補償内容にすることも可能です。

親や友人が大事に乗っている車を借りて運転するときは、たとえ1日だけでも「ちょっとだけだから」と軽く考えず、社会人のマナーとして1日自動車保険に加入して、万一の時に備えるようにしたいものです。