複数人加入のポイントは「記名保険者」と「指定被保険者」?
1日自動車保険は、2名以上の複数名で加入をすることが可能です。
その際に知っておきたいのが、「記名保険者」と「指定被保険者」というワード。複数名で加入する際には、この2つをきちんと設定することが必要です。
「記名保険者」とは
1日自動車保険に契約する車を主に運転する人を指します。
多くの場合、1日自動車保険に契約する人が記名保険者となるかと思います。2名以上の複数名でドライブをする場合には、メインで車を運転する方を記名保険者として契約すると良いでしょう。
「指定被保険者」とは
指定被保険者とは、記名保険者以外に補償の対象とする運転者を指します。
2名以上の複数人でドライブする場合、車をメインで運転する方が記名保険者で、運転を交代する可能性がある方が指定被保険者になります。
指定被保険者は保険契約者が指定し、ほとんどの1日自動車保険では最大3名までを対象とすることが可能。対象は、国内で発行された運転免許素を保有している個人に限られます。
指定被保険者を利用するメリット
指定被保険者を利用すると、複数人でそれぞれ1日自動車保険に加入するよりも保険料が比較的安くなるという点が大きなメリットです。
指定被保険者を一人増やすごとに追加保険料は増えますが、所定の割引を受けることができるのです。料金の例として、下記のちょいのり保険の料金表を見て下さい。
ちょい乗り保険 料金表
保険料 (24時間) |
追加保険料(定額) | 合計金額 | |
---|---|---|---|
車両補償なしプラン | 500円 | 250円 | 750円 |
車両補償ありプラン (スタンダード) |
1,500円 | 750円 | 2,250円 |
車両補償ありプラン (プレミアム) |
2,100円 | 1,050円 | 3,150円 |
上記のちょいのり保険では、指定被保険者を追加する際の保険料は、1日自動車保険に新規で加入する際の保険料の半額。
つまり、2名以上がばらばらで1日自動車保険に加入する場合と比較して、1名が契約して記名保険者になり他の人を指定被保険者にした方が保険料が安く済むのです。
また、記名保険者と指定被保険者に補償の違いはありません。そのため、2名以上の複数人が運転するのであれば指定被保険者の制度を利用するほうが圧倒的にお得と言えます。
ただし、指定被保険者の割引率は各保険会社の契約できるプランによって違いますので、加入時にチェックするようにしましょう。
おすすめの1日自動車保険BEST3 ~複数人編~
ちょいのり保険は、指定被保険者制度の割引額が大きい点が魅力。「臨時被保険者に関する特約」を付帯させることで、1度の申込で最大3名まで追加することが可能です。追加保険料は人数にかかわらず定額で、各契約プランの半額に相当する保険料で済みます。
もともとの1人あたりの保険料も安く、費用面から考えると非常に加入しやすい1日自動車保険です。ローソン・ミニストップ・ファミリーマートから加入可能。
保険料 (24時間) |
追加保険料 (定額) |
2名の 合計金額 |
|
---|---|---|---|
車両補償なしプラン | 500円 | 250円 | 750円 |
車両補償ありプラン (スタンダード) |
1,500円 | 750円 | 2,250円 |
車両補償ありプラン (プレミアム) |
2,100円 | 1,050円 | 3,150円 |
特徴・ポイント
ワンタイム保険はちょいのり保険と同じ東京海上が提供する商品で、保険料や指定被保険者の割引率が同じです。しかし、ワンタイム保険の問題点として、docomoユーザーしか加入できないという点に注意。
加入者が制限されてしまうため、ちょいのり保険と比較すると利便性が劣ってしまうところが難点ですが、docomoユーザーにはおすすめです。docomoのスマートフォンから加入可能。
保険料 (24時間) |
追加保険料 (定額) |
2名の 合計金額 |
|
---|---|---|---|
車両補償なしプラン | 500円 | 250円 | 750円 |
車両補償ありプラン (スタンダード) |
1,500円 | 750円 | 2,250円 |
車両補償ありプラン (プレミアム) |
2,100円 | 1,050円 | 3,150円 |
特徴・ポイント
1DAY保険は、東京海上日動から販売されている1日自動車保険。上記2社に比べると保険料が高額で、指定被保険者の割引率も低く見劣りしてしまうところが難点です。3大キャリアで契約したスマートフォン、セブンイレブンから加入可能なので、近くにセブンイレブンがある方におすすめです。
保険料 (24時間) |
追加保険料 (定額) |
2名の 合計金額 |
|
---|---|---|---|
車両補償なしプラン (エコノミー) |
800円 | 770円 | 1570円 |
車両補償なしプラン (スタンダード) |
1,000円 | 960円 | 1,960円 |
車両補償ありプラン (プレミアム) |
2,500円 | 2,400円 | 4,900円 |
特徴・ポイント
※スマートフォンからのみ
お申し込みができます。
1日自動車保険の特徴やメリット
ここからは、1日自動車保険の補償内容を改めてみていきましょう。
1日自動車保険は、1day自動車保険とも呼ばれる短期間の自動車保険です。1day、つまり1日単位の短期で加入・契約することができます。また、自分の車ではなく、他人が所有する車を運転するケースが対象(レンタカーは除く)という点も特徴。
補償期間は加入・契約してから24時間で、加入したその日から補償が有効になります。そのため、一人暮らしの大学生が実家に帰った時に家族の車を運転する際や、友達の車を借りてドライブに行く等の時に手軽に利用することができるのです。
家族の車を運転する頻度が高ければ通常の自動車保険定として含めに運転者限ることになりますが、めったに運転しないのであればコスト面を考慮して1日自動車保険がおすすめ。
また、先程説明した「指定被保険者制度」もあるため、複数人でドライブ中にちょっと運転を交代するというケースにも対応ができます。「少しだけだから」と無保険で運転をしたり、複数人で運転を交代するのはリスクが高いため、必ず1日自動車保険に入っておくことをおすすめします。
ちなみに、短期の運転というとレンタカーが思い浮かぶと思いますが、レンタカーについては利用中の事故を補償する制度があるので1日自動車保険については当てはまりません。
また補償条件として自家用車であることも覚えておきましょう。(キャンピングカー・レンタカー含む。最大積載量2t以下)
1日自動車保険の特徴やメリット
1日自動車保険の加入を考える際に、「ドライバー保険とどちらがよいのか?」と悩む方も多いです。ここからは1日自動車保険とドライバー保険を比較してみましょう。
ドライバー保険とは、車を自己所有していない人向けの自動車保険のことです。1日自動車保険との違いは、保険期間の長さ。ドライバー保険の保険期間は一年間に設定されていることが多く、運転頻度が多い方に向いています。
また、1日自動車保険の保険料は誰が運転しても所定の金額になりますが、ドライバー保険は等級や年齢によって保険料が変動します。ドライバー保険のほうが、自動車保険の方に比較的近いイメージです。
しかし、通常の自動車保険は車両の修理を補償に含んでいますが、ドライバー保険や1日保険は車両の修理は保証に含まれないという点に注意。
一日自動車保険はプランによっては車両補償もついていることがあるため、車両の修理にも対応したいという場合には1日自動車保険の方が比較的利便性が高いと言えるでしょう。
保険の種類
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保証期間
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保険の対象
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補償内容
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---|---|---|---|
自動車保険(任意) | 通常1年、 保険によっては 複数年契約あり |
運転者・ 所有する車両 |
対人賠償・ 対物補償・ 人身傷害・ 弁護士費用・ 車両修理など |
ドライバー保険 | 原則1年間 | 運転者 (所有していない 車に限る) |
対人賠償・ 対物補償・ 人身傷害など |
1日自動車保険 | 1日単位 | 運転者 (所有していない 車に限る) |
対人賠償・ 対物補償・ 人身傷害・ 車両修理などは プランによる |
強制保険 (自賠責) |
通常24ヶ月、 新車であれば 37ヶ月 |
所有する車 | 対人賠償 |
まとめ:複数(2名以上)で加入する際には指定被保険者がおすすめ
今回は、1日自動車保険に複数名(2名以上)で加入するケースに注目して解説してきました。
友達の車を複数人で運転する場合などには、それぞれが1日自動車保険に加入するよりも、「指定被保険者」の制度を利用するのがおすすめ。追加で発生する保険料が割安になるため、費用を比較的安く抑えることができます。
また、この記事でおすすめしたちょいのり保険やワンタイム保険、1Day保険という一日自動車保険は、どれも加入・契約する際の手続きが簡単です。スマートフォンやコンビニから契約手続きができます。
2名以上の複数名でドライブに行く際には、ぜひ1日自動車保険の契約を検討してみてくださいね。