バイクは補償対象になるのか?
自動車保険はファミリーバイク特約の有無を確認
通常の自動車保険には、「ファミリーバイク特約」というオプションが用意されており、付帯すれば原付(原動機付自転車)によるケガや事故などを補償してもらうことが可能です。
原付バイクは排気量が125㏄以下のバイクのことを指します。
ファミリーバイク特約を付けておくと、借りた原付バイクを運転中に起こした事故も補償対象になる商品があるので原付バイクを運転する機会がある人は付けておいて損はありません。
保険料は、通常のバイク保険に加入するよりも割安で負担が軽いのが特徴です。
一般的にファミリーバイク特約だけを使った場合、ノンフリート等級は下がらないことが多いようです。
ただし、原付バイク自体の修理費用や、排気量125㏄以上の中型バイク等による事故やケガは補償されない点は注意しておきましょう。
最後に、原付バイクも自動車と同じく自賠責保険(強制保険)への加入が義務付けられており、違反すると処罰の対象になります。
車向け1日保険の場合は?
通常の自動車保険の場合は他人の原付バイクを借りて運転している最中に起こした事故も対象となりますが、同じような1日自動車保険の場合も補償対象になるのでしょうか。
各損保会社が取り扱っている自動車向けの1日保険を確認してみると、どの商品も補償対象となるのは「自家用普通乗用車」「自家用小型乗用車」「自家用軽四輪乗用車」の3種類に限定されています。
つまり、原付については記載されていないので、例え借りた原付バイクであったとしても上記3種類以外の車と同様に1日自動車保険では対象外ということになります。
自家用車とは、個人が利用・所有する車両のことを指しており、逆に法人や仕事で使う車のことを営業車と呼んでいます。
次に普通乗用車、小型乗用車、軽四輪乗用車とありますが、この3種類は簡単に説明すればナンバープレートの分類番号によって下記のように分かれています。
普通乗用車 | 3ナンバー車のことであり、 ナンバープレートの 分類番号が3から始まる車 |
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小型乗用車 | 5ナンバーまたは7ナンバー車のことであり、 ナンバープレートの 分類番号が 5または7で始まる車 |
軽四輪乗用車 | 黄色のナンバープレートのいわゆる軽自動車 |
7ナンバーは、昔にあった三輪小型乗用車向けの分類番号のため、今ではあまり見かけることはありませんが、5ナンバーの数字が足りなくなった際に7ナンバーが割り当てられることになっています。
人気の高い希望ナンバーだと、7ナンバーで割り当てる地域もあるようです。
以上のように、1日自動車保険は原付バイクも補償対象外となっているので、利用できないことを覚えておきましょう。
ドライバー保険の場合は?
最近、人気の高い車向けの1日保険では原付バイクは補償対象外でしたが、同じような商品のドライバー保険はどうでしょうか。
ドライバー保険のなかでも人気の高い三井ダイレクト損保のeドライバー保険を確認してみると、補償対象は自動車の他にも「原付」「二輪自動車」と記載されています。
排気量に関係なく二輪自動車まで補償してくれるのでファミリーバイク特約よりも対象範囲が広く設定されています。
ただし、他人の二輪自動車または原付を運転する場合だけであり、所有するバイクは保険対象外となることを忘れないようにしましょう。
あと、ドライバー保険の場合は1日保険と違って年間契約となるので、他人のバイクを借りて運転する機会が1年を通して多い人が候補になってきます。
所有する原付以外はバイク保険で備える
通常の自動車保険に加入していれば原付なら自己所有のバイクでもファミリーバイク特約によって補償され、ドライバー保険の場合なら他人の原付以外にも二輪自動車を借りて運転中に起こした事故も補償してもらえます。
しかし、通常の自動車保険は原付バイクに限定されていること、そしてドライバー保険の場合は他人のバイクを借りて運転する場合に限定されてしまっています。
よって、自分で所有する原付より排気量の多いバイクに保険をかけたい場合は、バイク保険に加入する必要があります。
バイク保険も自動車保険と同様に他車運転特約が付帯されるので、他人のバイクを借りて運転する際も安心です。
自分または他人の原付バイクを運転 | 自動車保険のファミリーバイク特約 |
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他人の原付または二輪自動車を運転 | ドライバー保険 |
自分の二輪自動車保険を運転 | バイク保険 |