自動車保険の新規契約時に無事故割引が適用
1日保険で将来の自動車保険が安くなる?
1日自動車保険は、車を所有していない大学生など20代を中心に契約者数を伸ばしている人気商品です。
車を所有していないので通常の自動車保険にはまだ関心がないと思いますが、1日自動車保険を利用することで、車を所有した際に加入が必要となる自動車保険の費用を安くすることができます。
将来を見据えて今のうちに割引特典が受けられる1日自動車保険に加入しておくことも1つの方法です。
自動車保険料は安くない維持費の1つであるため、この割引特典は使うに越したことはありません。
ただし、前契約がない方で3年以内に1日自動車保険を複数回利用している人など割引特典を受けるには諸条件設けられているので下記で詳しく解説していきます。
割引特典の諸条件
1日自動車保険を利用すれば、誰でも自動車保険に加入する際に割引特典が適用されるわけではないので注意が必要です。
まず、下記の図を見ても分かるように最大で20%の保険料割引が受けられるので、できるだけ同じ1日自動車保険を繰り返し使い続けるほうが良いでしょう。
大前提としては、1日自動車保険の契約時に事故が発生していない無事故であることです。
そして、1DAY保険およびワンデーサポーターであれば契約回数が過去3年間で最低5回以上、ちょいのり保険では契約日数が5日以上で無事故割引が適用されます。
ポイントとしては、1DAY保険およびワンデーサポーターの場合は契約の「回数」が基準となっていますが、ちょいのり保険の場合は「利用日数」の保険責任期間が基準としている違いがあることです。
つまり、将来のマイカー所有を見据えて1日自動車保険を利用するのであれば、ちょいのり保険のほうが利用日数で良いので、1回の契約でも5日以上の保険期間で利用すれば割引適用を受けることができるので簡単です。
3年以内に20回以上の1日自動車保険を利用することはハードルが高いですが、20日の利用で良ければ保険料割引20%の適用が受けられる可能性も高くなると思います。
もちろん、マイカー所有した場合に東京海上の自動車保険に実際に加入することはない可能性も否定できず、保険料の安いダイレクト自動車保険も沢山あります。
あくまで参考材料の1つとして捉え、補償内容や利便性も考慮した上で総合的に判断することが一番後悔しない選び方と言えるでしょう。
1DAY保険およびワンデーサポーターの場合
1日自動車保険の 契約回数 |
6等級(S) | 7等級(S) |
---|---|---|
契約回数 5回~9回以下 |
8% | 2% |
10回~19回以下 | 15% | 4% |
20回以上 | 20% | 5% |
※契約始期日の前日から過去3年間の満期日のある契約回数が基準
ちょいのり保険の場合
1日自動車保険の 利用日数 |
6等級(S) | 7等級(S) |
---|---|---|
保険責任期間 5日~9日 |
8% | 2% |
10日~19日以下 | 15% | 4% |
20日以上 | 20% | 5% |
6等級と7等級の違いとは
上記の図では、新規契約の際に6等級と7等級の2つの等級が設定されていますが、最初に自動車保険に加入するのになぜ2パターンあるかご存知でしょうか。
そもそも自動車保険の等級は1から20まで設定されており、初めて自動車保険に加入する際は6等級からのスタートとなります。
1年間無事故であれば、翌年に1等級ずつ上がっていき、その分保険料の割引率が高くなっていく仕組みです。
逆に事故を起こして自動車保険を利用してしまうと、翌年は1回につき1等級から最大で3等級下がってしまいます。
等級の数字の横に(S)が付いているのは初めて自動車保険に加入した場合に付くアルファベットです。
ではなぜ自動車保険の新規契約にもかかわらず、6等級からではなく7等級からスタートできるかというと、これは「セカンドカー割引」が関係してきます。
もし、家族(同居の家族・配偶者・配偶者と同居の親族)がすでに車を1台所有しており、セカンドカー割引の適条件をクリアしていれば2台目は7等級からスタートできます。
そして、7(S)は、セカンドカー割引を利用して2台目の車を新規契約した際に付与されるアルファベット記号です。
6等級の場合無事故割引は19%ですが、7等級なら30%と大きく差が開いているので、2台目の場合は7等級スタートのほうが断然お得となります。
セカンドカー割引を受ける条件
- 1台目の車が11等級以上で自動車保険に加入していること
- 1台目および2台目とも自家用8車種に該当していること
- 1台目および2台目とも個人名義(使用者欄が個人名)であること
- 2台目の自動車保険は新規契約であること
- 2台目の所有者は、1台目の所有者あるいは、1台目の記名被保険者と①同一、②配偶者、①または②の同居の親族であること
- 2台目の記名被保険者が1台目の所有者あるいは、1台目の記名被保険者と①同一、②配偶者、①または②の同居の親族であること
以上のように、セカンドカー割引の適用条件は少し複雑なので、損害保険会社に問い合わせると良いでしょう。
まとめ
ここまで見てきた通り、1日保険を学生時代など車を所有していない時期に利用しておけば、将来自分が車を所有した際に自動車保険を安くすることが可能です。
車を所有すると購入代金や維持等で費用負担も増えるので、自動車保険が安くなると非常に助かります。
また、1日自動車保険は他人の車を借りて運転する際のマナーと言っても良いでしょう。
相手の大事な愛車を運転することになるので、万が一に備えて自分でしっかりとリスクに備えておくことは重要と言えます。
まずは、1日自動車保険の補償内容や仕組みを詳しく確認して、自分に合った商品を選んでみてください。