1日自動車保険の基礎知識
ドライバー保険とは

1日自動車よりも期間が長い!ドライバー保険の補償内容を解説

ドライバー保険とは

ドライバー保険とは
ドライバー保険とは、運転免許は持っているけどもマイカーは持っていない人のための自動車保険であり、他人の車に乗って事故を起こした際に補償を受けられる自動車保険となっています。

そのため、ドライバー保険に加入することで、他人の車を運転して事故を起こした際に補償が受けられるので、持ち主が加入している任意保険の等級を下げてしまい保険料を上げてしまうこともありません。

他人の車を運転する際でも安心して運転するためにドライバー保険が役立ちます。

ドライバー保険の主な補償内容は、対人賠償保険、対物賠償保険、搭乗者傷害保険の3つで、ほとんどの場合は車両保険が付いていません。

また、ドライバー保険は他人の車を運転する際の自動車保険ですが、記名被保険者本人、配偶者、同居している親族が所有する車、本人が役人になっている法人が所有する車は補償の対象外となっているので注意しましょう。

ドライバー保険の契約期間は、基本的には1年間となっており、保険料は任意保険同様に21歳以上か21歳未満かで差が生じ、21歳以上の人であれば5〜6万円、21歳未満の人であれば3〜4万円が保険料の相場となっています。

ドライバー保険は、インターネットからも簡単に申し込みができる商品もあるため、友達などの車を借りたり、レンタカーに利用したりする際でも、すぐに加入することができます。

1日自動車保険との違い

ドライバー保険と、1日自動車保険の一番の違いは、補償期間です。

前述した通り、ドライバー保険の補償期間は1年間なのに対して、1日自動車保険の補償期間はもちろん一日だけです。

他には、基本的に1日自動車保険の場合レンタカーは補償の対象にならないものの、ドライバー保険であれば、レンタカーも補償の対象となり、さらにはドライバー保険なら自転車も補償の対象となるため、自転車で事故を起こし、人に怪我をさせてしまった場合でも保険が適応されます。

しかし、一方で、1日自動車保険には車両補償付きのプランがあるものの、ドライバー保険には付いていない点は注意が必要です。

1日自動車保険とドライバー保険はお互いに似たような自動車保険ではありますが、それぞれが違う特徴を持っているため、自分の状況をしっかりと分析しながら最適な自動車保険を選びましょう。

項目 1日自動車保険 ドライバー保険
補償
期間
1日単位
(最大7日間)
1年間
保険料 500円~ 20,000円~
等級 ×
年齢
区分
× 〇(21歳未満、
21歳以上)
車両
補償
×
レンタ
カー
×
申込
方法
スマホ 保険代理店

親の車を借りて運転するなど短期間の運転だけに限られる人は、保険料の金額も安い1日自動車保険がおすすめとなります。しかも、ドライバー保険にはない車両保険も付けられるのでより手厚い補償を受けることも可能です。ただし、レンタカーを借りる際は1日自動車保険は対象外となっており、ドライバー保険やレンタカー会社で保険に加入することになります。

おすすめな人

ドライバー保険は、運転免許は持っており、マイカーは持っていないけども他人の車をよく運転する人におすすめの自動車保険となっています。

また、ドライバー保険と似たような商品であり、最近人気を集めてきている1日自動車保険との違いを考慮した上で、どのような人にドライバー保険がおすすめかというと、「頻繁に」他人の車を運転する人であるということができます。

1日自動車保険は非常にお手頃な保険料で加入できるため、もちろんすごくお得な自動車保険ですが、利用回数が多い人はドライバー保険に加入することをおすすめします。

例えば、平均して1ヶ月に2回以上他人の車に乗る場合、毎度1日自動車保険の1,500円の車両補償付きのプランに加入して車を運転する人であれば、合計で1年間に24回以上利用することになり、1年間で24回利用したとしても1年間でかかる保険料の合計は360,000円となります。

つまり、この金額であれば、21歳以上のドライバー保険の保険料と変わらない、もしくは1日自動車保険の料金合計額が高くなってしまいます。

家族の車や友人の車を借りて旅行やドライブなどで運転する回数が非常に多い人は該当してくるかもしれません。

このように、1日自動車保険とドライバー保険では商品の対象となっているのは、どちらもマイカーを所有していない人ですが、利用回数によってお得感は異なってきます

そのため、まずは自分のカーライフを見直しながら1年間のおおよその利用回数を予測し、それらを踏まえた上で自分にとって最適な自動車保険を選ぶ必要があります。

等級制度はあるの?

ドライバー保険は自動車保険の一種で、運転免許は持っているものの自分の車は持っておらず、他人の車を運転する際に利用できる自動車保険となっていますが、ドライバー保険には自動車保険の1つの重要な仕組みである等級制度は適応されるのでしょうか。

そもそも、世界的に見ても日本の自動車保険の仕組みは非常に複雑だと言われており、等級制度はその複雑な仕組みの1つの代表例とも言えます。

もしかしたら等級制度の意味をイマイチつかめていない人も多いのではないでしょうか。

そこで、まずは自動車保険の等級制度についてですが、等級制度とは簡単に言うと、そのドライバーの安全運転のレベルを示すものということができます。

自動車保険の等級は、1級〜20級までに分けられており、事故が少ない人ほど等級が高くなっており、自動車保険において等級が高い人は保険料が割安で利用できるといった恩恵を受けることができます。

このように、事故を起こさないドライバーが自動車保険を割安で利用できる仕組みになっている等級制度ですが、実はドライバー保険でもこの等級制度が適応されます

そのため、ドライバー保険を長期に及んで利用する人であれば、この等級制度の恩恵を受けることができるため、安全運転をして事故を起こさなければ保険料を割引できるチャンスがあります。

その分、当然ながら事故を起こして等級が低くなってしまうと保険料が高くなってしまうため、ドライバー保険を利用していても無事故に越したことはありません。

しかし、ここで注意しなければならない点として、ドライバー保険は等級制度が適応されても、ドライバー保険を利用した後に通常の自動車保険である任意保険に加入する際は、ドライバー保険で等級が高くなっていてもそのまま等級を引き継ぐことはできないという点です。

そのため、ドライバー保険でどれだけ高い等級に属していたとしても、任意保険に加入する際にはなんの意味も持たないため、等級制度に関しては任意保険とドライバー保険は全くの別物だと捉えておきましょう。

しかし、自動車保険会社によっては、ドライバー保険で等級を高くしていた人は、通常の人より高い等級から任意保険をスタートできるといったメリットがあるため、そのような情報もしっかりと調べた上でドライバー保険を選ぶことが重要です。

東京海上日動火災の加入例

<補償内容>

項目 保険料 ドライバー保険
対人賠償責任保険
(無制限)
10,840円

借りた車を運転中の事故により他人をケガさせたり死亡させ、法律上の損害賠償責任を負った場合、相手方1名につき無制限で保険金が支払われます。

また、借りた車を運転中の自損事故や、前の車に追突したなどの事故により、記名被保険者または、乗車中のご家族がケガや死亡、後遺障害を被った場合で、自賠責保険などの請求権が発生しないときに保険金が支払われる自損事故傷害特約が自動セットされます。

対物賠償責任保険
(免責なし、無制限)
17,070円 借りた車を運転中の事故により、車や塀などの他人の財物を壊し法律上の損害賠償を負った場合、1事故について無制限で保険金が支払われます。
搭乗者傷害特約500万
(一時金払)
3,050円 借りた車を運転中の事故により、乗車中の方がケガ、死亡、後遺障害を被られた場合、補償を受けられる方1名につき保険金額に基づいて保険金が支払われます。

※詳細はパンフレットで確認すると同時に約款や重要事項説明書も確認しておきましょう。

各種ドライバー保険の比較

商品名
保険料
特徴・ポイント
東京海上日動火災
ドライバー保険
21歳未満または21歳以上に分けられ、保険料は契約の保険金額、保険期間、免責金額、適用される等級によって異なる。 借りる車を特定しない場合はドライバー保険に加入する必要がありますが、借りる車を都度特定する場合、1日単位で加入できる1日自動車保険もあるのでニーズに合わせて選択が可能。24時間365日対応してくれる現場事故アシストサービスが自動セットされているので事故発生直後からしっかりサポート。
三井ダイレクト損保
eドライバー保険
エコノミー:
21,860
スタンダード:
25,130円
スタンダード:
25,130円

事故対応満足度92.3%を誇る三井ダイレクト損保のドライバー保険です。保険料の値段がお手頃なのはもちろん、「クルマ生活応援サービス」を実施しており、国内外の20万箇所以上の宿泊施設やレジャー施設を特別割引価格で利用できる特典が用意されているのが魅力です。

通販型なので価格面だけでなく手続き・申込も手軽。さらに自動車だけでなくバイクを借りて運転する際も補償対象となっています。ドライバー保険の一括サイトの見積もりサイトでランキング1位を数多く獲得している当商品は、初めてドライバー保険を利用すという人にもおすすめです。

損保ジャパン日本興亜
ドライバー保険
基本プラン21歳未満:58,130円
基本プラン21歳以上:33,350円
人身傷害保険が基本補償に含まれているのが特徴で、事故を起こした際は自分のケガも一定にの補償が受けられるのが魅力です。また、オプションで個人賠償責任特約が付けられるなど補償内容が充実しているのが強みです。
三井住友海上
GKクルマの保険
ドライバー保険
等級別料率制度のため1~20等級および無事故、事故ありの区分によって分けられる(年齢区分もあり) 人気の高い自動車保険GKブランドのドライバー保険です。1DAY保険が短期型ならこちらは1年タイプの長期型となります。「相手への賠償」「おケガの補償」の2つから構成されています。

おすすめドライバー保険

三井住友海上 GK クルマの保険・ドライバー保険

GK クルマの保険
三井住友海上のドライバー保険は、車を所有していない方が車を借りて運転するときのための自動車保険です。

この保険は、車を所有していない人が友人から車を借りる、レンタカーを借りるときなどに補償されます。

24時間単位で補償する1DAY保険とは異なり、GK クルマの保険・ドライバー保険の保険期間は1年間補償されます。

万が一事故をしたときには、事故の発生から解決まで、高度な知識と経験を積んだ専門スタッフが対応してくれるので安心です。

主な補償内容
対人
賠償保険
相手の方にケガをさせてしまったときの相手の方の治療費や慰謝料、働けない期間の収入などを補償と、万が一亡くなった場合、後遺障害が生じた場合の補償
対物
賠償保険
相手の方の車や積荷、電柱や塀などに損害を与えてしまったときの修理費の補償
対物超過
修理費用特約
相手の車の修理費用が時価額を上回ったときはその差額の補償
自損
傷害保険
車を運転中のご自身がケガをした場合、万が一亡くなった場合や後遺障害が生じた場合に、自賠責保険などから補償を受けられないときの補償
無保険車
傷害保険
自動車保険に加入していない無保険車との事故によってケガをしたり、亡くなった場合または後遺障害が生じた場合で、相手の方から十分な賠償が得られないときは、相手の方が負担すべき損害賠償額を補償
搭乗者傷害
(死亡・後遺障害)特約
運転者、一緒に乗っている搭乗者がケガをしてしまったり、亡くなった場合または後遺障害が生じた場合に補償
搭乗者傷害
(入通院/5区分)特約
車に搭乗中の事故によるケガで入院や通院をした場合、ケガの部位・症状に応じて補償
搭乗者傷害
(入通院/5区分)倍額払特約
この特約を付加すると搭乗者傷害(入通院/5区分)特約の保険金の金額を2倍を補償
搭乗者傷害
(入通院/日数)特約
車に搭乗中の事故でケガをして入院や通院をした場合に入院や通院の日数に応じて補償
保険料の仕組み
等級別料率
制度
1~20等級および「無事故」「事故有」の区分によって保険料が割引・割増される制度です。保険金を支払う事故の有無、事故内容、事故件数等により、継続契約の等級および事故有係数適用期間によって保険料を割り出します。
ドライバー保険年令
区分
記名被保険者の年令に従い、21才以上、21才未満に年令区分が分けられ保険料を割り出します。

【コメント】
「GK クルマの保険・ドライバー保険」は、補償期間が1年と長期的なため、他人の車を頻繁に乗る方に最適な商品です。1日型の自動車保険である当社の1DAY保険と異なり、「無保険車傷害保険」や「搭乗者傷害倍額払特約」などでリスクに備えることが可能です。

また、レンタカーを利用する人も加入できる点が1日自動車保険との違いです。ただし、車両補償がないので、車両保険を付帯したい人は1日自動車保険に加入する必要があります。三井住友海上はあいおいニッセイ同和損保と同じ国内最大のMS&ADグループの傘下であり、自動車保険の契約件数や事故対応件数はトップクラスの実績を有しているので万が一事故に遭った場合も安心です。興味がある方は見積もりをしてみてはいかがでしょうか。