1日単位で加入できる自動車保険
1日自動車保険とは
1日自動車保険とは、補償期間か1日単位でかけられ最長7日間まで設定できる短期型の自動車保険です。
通常、任意保険の場合は1年ごとに契約を更新していきますが、1日自動車保険なら1日から補償がかけられるので、様々な使い方が可能となっています。
特徴的なのが、従来の自動車保険といえば車に補償かける商品でしたが、1日自動車保険は「人」を対象にした画期的な商品です。
ちょっとした利用時でも事故のリスクはつきものですが、1日自動車保険ならわずかな保険料で万が一に備えることが可能です。
近年、都市部を中心に交通システムが発達した地域では、マイカーを持たない人が若い世代を中心に増加しており、親や友人の車を運転するライフスタイルが増加しています。
こうした背景から、10代や20代の大学生を中心に契約数が伸びている注目の自動車保険です。
1日自動車保険がぴったりな人
1日自動車保険は、運転する人を対象に1日単位から補償が付けられる商品なので、他人の車を利用する場合に最適です。
帰省中に両親の車を借りて運転する場合、両親が運転者限定などの制約を付けて自動車保険に加入していれば、万が一事故を起こした際に補償されない可能性があります。
さらに、友人の車を借りて運転する際は、事故を起こしてしまうと友人の等級が下がり、次回更新時に保険料が値上がってしまい迷惑をかけてしまいます。
1日自動車保険に加入していれば、もしもの場合も友人の等級に影響を及ぼすことなく対処できるので安心です。
友達や親の車を運転したいと思っても「無保険を理由に断られた」という人も多いと思いますが、1日自動車保険に加入すれば、もうそんな心配はいりません。
保険料を上乗せすれば車両補償も付けることが可能でより安心ですが、その際は8日前までに事前登録が必要となるので注意しましょう。
親の車を運転する際の補償範囲
家族である子供が親の車を運転するときは、自動車保険の加入状況によって補償されないことがあるので注意が必要です。
運転者の範囲を限定すると保険料が安くなるので限定車特約を付けている人が多いと思いますが、内容によっては子供が補償から外れてしまっているので注意が必要です。
下記の表では、運転者限定特約の有無でどこまで親族が補償対象となっているかをまとめています。
運転者 | 本人 | 配偶者 | 本人または配偶者と 同居している親族 (子供) |
本人または配偶者と 別居している未婚の子 |
---|---|---|---|---|
運転者限定特約なし | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
運転者家族限定特約 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
運転者夫婦限定特約 | 〇 | 〇 | × | × |
運転者本人限定特約 | 〇 | × | × | × |
これに加えて運転者年齢条件を親の車に付けている場合は、子供が補償から外れてしまうことがあるので合わせて確認しましょう(別居している未婚の子は年齢条件に関係なく補償されます)。
ただし、親の車を借りて子供が事故を起こした場合、自動車保険を使ってしまうと等級が下がってしまいます。
子供が運転する機会が少ない場合は、1日自動車保険に加入して備えたほうが等級も下がらず、結果的に経済的だったりするので親の車をどくれい運転するかで判断しましょう。
ドライバー保険との違い
1日自動車保険と同様に、車ではなく「人」を対象にした商品としてドライバー保険という商品があります。
ドライバー保険も、車を保有していないけど、両親や友人の車を借りて運転する場合に備えておく保険です。
ただし、ドライバー保険の場合は保険期間が1年単位となるため、保険料がその分高額になってしまいます。
したがって、他人の車を頻繁に使用しない人にとっては費用対効果が悪く、1日自動車保険のほうがお得となります。
他人の車を運転する回数が多い人はドライバー保険を、少ない人は1日自動車保険を使うと無駄な出費を抑えることが可能です。