短時間だけ運転したいときやハイキングやスキー・スノーボードにいくときなど、必要な時だけに加入できる保険に「1日保険(一日保険)」があります。
さまざまなシーンで必要な日数だけ加入できるので、無駄なく手ごろな保険料で補償をつけることができます。
この記事では、1日保険の主な種類や、中でもよく利用される1日自動車保険について紹介していきます。
1日保険(一日保険)とは
1日保険(一日保険)とは、1日単位で契約できる保険の総称で、補償が必要なときだけ安い保険料で加入することができます。
また、スマートフォンやコンビニなどから申し込みができるのも魅力のひとつ。では、1日保険にはどのような種類があるのか確認していきましょう。
1日保険(一日保険)の種類
1日保険(一日保険)には、「1日自動車保険」や「国内旅行保険」、「レジャー保険」、「ゴルフ保険」といった種類があります。
1日保険(一日保険)①:自動車保険
1日保険といえば、1日自動車保険を思い浮かべる人も多いでしょう。
1日自動車保険は、他人の車を借りて運転する場合の事故に備えるために加入する保険で、たとえば友人の車を借りて運転するときや、運転免許をとりたての人が親の車を借りて運転の練習をするときなどに利用されています。
なお、1日自動車保険については後ほど詳しく解説します。
1日保険(一日保険)②:国内旅行傷害保険
1日保険の国内旅行傷害保険は、旅行中のもしもに備えるために加入する保険です。旅行中の事故により死亡または後遺障害を負ったときや、ケガをして入院・手術をしたときなどに保険金が支払われます。
ほかにも、旅行中に他人にケガをさせた、他人のものを破損してしまったことなどにより、法律上の賠償責任を負った場合にも保険金が支払われます。
取り扱っている保険会社によって補償内容や契約できる日数、保険料などが異なりますので、加入前に確認するようにしましょう。
1日保険(一日保険)③:レジャー保険
1日保険のレジャー保険は、ハイキングや軽登山、スキー・スノーボードといったレジャー全般を対象として、レジャーに行く日だけ補償をつけられる保険です。
レジャーの内容によって契約プランが選べる保険会社もあるので、各社を比較して加入すると良いでしょう。また、レジャー保険は参加者全員をまとめて加入できるので、一人ひとり契約する必要がなく便利です。
補償内容は、レジャー中の事故などで死傷した場合や骨折した場合などに保険金が支払われるほか、他人にケガを負わせたり他人のものを破損したりした場合の損害賠償金や訴訟費用なども支払われます。
1日保険(一日保険)④:ゴルフ保険
1日保険のゴルフ保険は、ゴルフ中に自分がケガをしてしまったときの補償はもちろんのこと、他人にケガをさせてしまったり他人のものを破損してしまったりしたときやゴルフクラブの破損や盗難なども補償対象となっています。
また、コンペでホールインワンやアルバトロスを達成するとゴルフ仲間にふるまう習慣がありますが、その際の費用も保険金で支払われるので加入しておくと安心です。
自動車保険も一日保険でカバーできる
車を運転する人の中には、自分以外の人が所有している車を借りて運転することが多い人もいるでしょう。
その場合、一般的な1年契約の自動車保険に加入すると保険料がムダになってしまいますが、だからといって事故の際にほかの人が契約している自動車保険を使ってしまうとその人の次回の保険料が高額になってしまいます。
そこで活用したいのが、1日保険(一日保険)の自動車保険です。
取り扱っている保険会社によって保険の名称が異なりますが、いずれも24時間単位で加入できたり、補償の手厚さによってプランが選べたりといった特徴があります。
では、1日保険の自動車保険の利用例や補償対象外となるケースについて解説します。
一日保険の自動車保険の利用例
1日保険(一日保険)の自動車保険は、自分以外の人が所有している車をちょっとの間だけ運転したいときに利用できる保険です。たとえば次のようなケースで活用できます。
- 友人とドライブなどに行くときに友達の車の運転を交代する場合
- 実家に帰省している間、親の車を借りて運転したい場合
- 運転免許を取ったばかりなので親の車を借りて練習したい場合 など
一日保険の自動車保険で補償されないケース
1日保険(一日保険)の自動車保険は、家族や友人などが所有している車を借りて運転する際の事故を起こしてしまった場合に備える保険ですが、以下の車は補償対象外となるため注意が必要です。
- 本人または配偶者が所有している車
- 本人が役員である法人が所有している車
- 臨時被保険者やその配偶者が所有している車(臨時被保険者特約(※)を付ける場合)
- レンタカー(カーシェアリングを含む)
- 車検切れ、登録抹消車など
※臨時被保険者特約とは、一日保険の自動車保険に運転者を追加できる特約のことをいいます。複数人で運転を交代する際などに加入します。
このように、本人が所有する車以外でも補償対象外となるケースがありますので、加入する前に補償範囲をしっかり確認し、万が一事故を起こしてしまった場合に備えることが大切です。
おすすめの1日保険
ではここで、おすすめの1日保険の自動車保険を紹介します。ちょっとの間だけの運転でも事故を起こす可能性はゼロではないため、1日保険の自動車保険に加入して補償をつけておきましょう。
東京海上日動「ちょいのり保険」
東京海上日動から販売されている1日保険(一日保険)の自動車保険は「ちょいのり保険」という商品です。ちょいのり保険は24時間単位で契約でき最長連続で7日間まで加入可能です。
東京海上日動の1日保険の「ちょいのり保険」には「シンプルプラン」、「レギュラープラン」、「プレミアムプラン」の3つの契約プランがあり、それぞれ補償内容が異なりますのでニーズに合わせて選ぶことができます。
シンプルプラン | レギュラープラン | プレミアムプラン | |
---|---|---|---|
保険料 | 800円 | 1,800円 | 2,600円 |
対人補償 | 〇 | 〇 | 〇 |
対物補償 | 〇 | 〇 | 〇 |
搭乗者傷害 | 〇 | 〇 | 〇 |
車両補償 | - | 〇(免責15万円、対象事故限定条件付) | 〇(免責15万円) |
ロードアシスト | 〇 | 〇 | 〇 |
事故現場アシスト | 〇 | 〇 | 〇 |
弁護士費用等補償特約 | - | - | 〇 |
臨時被保険者に関する特約 | 追加400円/1人 | 追加900円/1人 | 追加1,300円/1人 |
「ちょいのり保険」の申し込み方法は、パソコンやスマートフォンからのほかにも、コンビニ(ローソン、ファミリーマート、ミニストップ)でも手続き可能です。
また、シンプルプランのみ当日契約も可能ですが、車両補償の付いたレギュラープランとプレミアムプランは車を運転する7日前までに契約する必要があります。
三井住友海上「1DAY保険」
三井住友海上から販売されている1日保険(一日保険)の自動車保険は「1DAY保険」です。24時間単位で契約でき、充実したロードサービスが付帯しています。
三井住友海上の1日保険の「1DAY保険」には「エコノミープラン」、「スタンダードプラン」、「プレミアムプラン」の3つの契約プランがあり、それぞれ次のように補償内容が異なります。
エコノミープラン | スタンダードプラン | プレミアムプラン | |
---|---|---|---|
保険料 | 800円 | 1,000円 | 2,500円 |
対人補償 | 〇 | 〇 | 〇 |
対物補償 | 〇(免責5万円) | 〇(免責5万円) | 〇 |
搭乗者傷害 | 〇 | 〇 | 〇 |
車両補償 | - | 〇(免責15万円) | |
ロードアシスト | 〇 | 〇 | 〇 |
事故現場アシスト | 〇 | 〇 | 〇 |
弁護士費用等補償特約 | - | - | 〇 |
臨時被保険者に関する特約 | 追加1,120円/1人 | 追加1,400円/1人 | 追加2,500円/1人 |
エコノミープランとスタンダードプランは当日申し込みも可能ですが、プレミアムプランは車を運転する7日前までには加入する必要があります。
また、1DAY保険では、2回目以降に利用する際の料金が割引になるサービスがあり、たとえばスタンダードプランなら初回は1,000円ですが、2回目以降は960円で加入できます。
申し込み方法はスマホからのほか、コンビニ(セブンイレブン)でも手続きが可能です。
まとめ
1日保険(一日保険)には、自動車保険をはじめ、国内旅行保険やレジャー保険、ゴルフ保険といった種類があります。1日単位で加入できるので、旅行やレジャーなど予定のある日だけ補償をつけられるうえ、参加者全員分を一度に契約できて便利です。
保険料は数百円からと格安で、スマートフォンやコンビニでも手続きができます。
事故は数日でも短時間でも起こる可能性のあるもの。1日保険で安心の補償をつけておきましょう。